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ぼくが「銀」になったワケ

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僕の名前は銀(ぎん)。
3歳になったらしい。
つまり、ここに住んで3年になるんだ。


僕の名前は、最初から「銀」ってワケじゃなかった。
一番最初につけられた名前は「劉備(りゅうび)」っていうんだ。
格好いいだろ?三国志って、外国のえらい人の名前からとったって、お母さんが言ってた。



え?お母さんってにこしじゃないのかって?
違うよー。にこしは、にこしだよ。お母さんじゃない。
猫のお母さん?違うよ。僕は猫のお母さんなんて知らないもん。




僕の一番古い記憶はね、とっても寒くて、苦しくて、狭いって事なんだ。
よく解らないだろ?僕もよくわからないんだー。
シャカシャカ言って、息苦しくて、怖かったよ。
あ、でも、僕と同じ匂いの、あったかいもぞもぞ動く何かがいたから、ちょっと暖かかったかな。




助けてよって、お腹へったよって、大きな声で叫んだ時、急に明るくなったんだ。
何か周りでばたばたしてて、ちょっと怖かった。
でも、あったかいし、ミルクももらえてやっと安心できたんだ。
実は僕、そのときまだ目が開いてなかったんだよねー。
ようやく目が開いた時、同じ匂いの正体がわかったんだ。
白い女の子だったよ。僕のお姉さんか妹なんだって。




そいつ、生意気でさ。
僕が遊ぼうって誘っても、いやーって言うからよく噛んでやったもんだよ。
そうそう、そういえば、わんわん言う犬っていうのもいたよ。
後、優しいおばあさん猫もいた。
僕、そのおばあさん猫にいっぱい教えてもらったよ。
この家のお母さんってのが、僕を助けてくれたんだって。
僕にはもう一人兄弟がいたけど、病院って所で今頑張ってるんだって。





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※保護主さんのmixiから画像を拝借しました。もし問題あればご一報ください。




お母さんのくれるミルクはおいしくておいしくて、いつもいっぱい飲んでたよ。
りにゅうしょくってのを食べなくちゃいけなくなっても、
僕はミルクのほうが好きだから絶対に食べなかったんだ。
それに、りにゅうしょくを食べれるようになったら、僕は違う所に行くって聞いてたから。
僕、おねえちゃんっていう綺麗な女の子とずっと一緒にいたかったからさー(照)。
だから、意地でも食べなかったんだ。



これが、にこしと出逢う前の僕のお話。
次は、僕がにこしとであった時の話をするね。



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※シリーズが終わるまでコメント機能を停止中~ごめんなさい(><)

by nikoshigin | 2012-07-24 15:03 | 昔話